学会賞
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「本田安次賞」
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平成24年度「本田安次賞」選考委員会報告[2020/05/23 更新]
「本田安次賞」:吉川 祐子 氏
【選定理由】
吉川氏は、現在常葉(とこは)学園大学兼任講師、および「ふるさとの民俗を語る会」を企画し、民俗伝承団体と直接語り合う会を行っている。その状況を民俗文化研究所(代表 吉川 祐子)発行の「月刊通信」に掲載している。今年度、本田安次賞の対象となった『西浦田楽の民俗文化論』は、昭和末年から平成にかけて実施した調査資料中、「能衆のイエ独自の伝承」が、祭りには生かされていない事実が発端となっている。近年、「能衆のイエの伝承」が次世代に伝わってない事実を知り、西浦田楽継承のためには、能衆自身が「消滅しているイエの役割」を知る必要があると考え、世代交代が進行しつつある現状に鑑み、かつて収集したデータを中心に、現地取材を続ける過程で執筆されたのが本書である。
「本田安次賞特別賞」: 櫻井 弘人 氏
【選定理由】
櫻井 弘人 氏は、長野県「飯田市美術博物館」学芸係長であり、年間を通してさまざまな展示や催し物を実施する立場にある。他方、当学会をはじめ映像民俗の会・伊那民俗研究所等多くの学会や研究所会に所属し、長年「遠山霜月祭」の調査研究等を続けてきた。最近では、館の展示として「柳田 国男 没後50 年企画展『民俗の宝庫<三遠南信>の発見と発信』― 柳田 国男・折口 信夫らによる調査研究のあゆみ ―」を10月28日に終了したばかりである。 本年度、本田安次賞特別賞の対象となった『「遠山霜月祭」に関わる長年の各種成果』の最初の成果は、平成4年の「仮面からみた遠山霜月祭について」(美術博物館研究紀要)である。以来、一応の区切りをつけた平成23年までの20年間に亘る「遠山霜月祭」関連の成果は、以下の通りである。 特別展を2回とそれぞれの図録2冊・報告書3冊・自治体誌『上村史』1冊・DVD<上町・中郷・程野・下栗・和田・木沢各120分> 6本・論文とレポート5本・プラネタリューム番組(和歌山大学・飯田市美術博物館共同研究10分)1本。これらの成果は、過疎化が進行して止まらない飯田市遠山地方にとって、貴重な財産である。これら成果物の正式著者名・制作者名は「飯田市美術博物館」であるが、櫻井氏は常に中心的な役割を果たしてきた。
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お問い合わせ先
- 民俗芸能学会事務局(毎週火曜日 午後1時~4時)
- 〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田大学演劇博物館内 [地図]
- 電話:03-3208-0325(直通)
- Mail:office[at]minzokugeino.com (* [at] を @ に換えてお送り下さい。)